クローズアップ企業(2023年度版) 株式会社飛騨ダイカスト

先輩に聞け!リアルな先輩たちのONとOFF
03 Hida Daikasuto

株式会社飛騨ダイカスト

お仕事の内容

アルミのインゴット(塊)から、車の様々な部品を鋳造技術で作り出すのが当社の仕事です。私は、完成した製品の品質管理を担当させていただいています。最終行程として出荷する30〜40種類の製品の抜き取り検査を行います。その他に計測冶具の校正や不良の基準となる限度見本のパネルを作成しています。

今の職に就いたきっかけ

前職では、高山市内まで仕事に出ていましたが冬の移動が大変で、当時は子供たちもまだ学生で部活の送迎などもあったのですが、通勤に時間がかかるので、朝と夜の練習に付き合ってあげられないことが心残りで、慣れない仕事で不安はありましたが、自宅から近くで働ける現職に転職しました。

ON(お仕事)で大切にしていること

品質管理係は、品質の基準を設ける重要な役職で、私と上司の二名で責任を持って仕事を行っています。一人休むと仕事に大きな支障が出てしまいますので、体調管理・自己管理は欠かせません。よく寝て、よく食べることはもちろん、社内の環境作りも大切に思っています。品質に関して、細かな点を指摘しなければいけないので、同僚との良好な関係を築いて、なんでも話せる環境作りを心がけています。

休日の過ごし方

マクラメネックレスという、天然石を包みこむように編み込んで作るネックレスを作っています。二人の子供達が巣立つ前は、趣味は子供と過ごすことと言い切れるくらい、子育てを一緒に楽しんできました。PTAや行事にも積極的に参加してきたのですが、子供達が家を離れて、お母さん大丈夫なの?と、私たちがいなくなったらボケちゃうんじゃない?って心配されてしまって(笑)でも、本当にその通りで、家にいても家事以外することがないんですよね。それで、何か始めなきゃと思って、マクラメネックレスの作り方を習ったんです。夜とか、家事を終えた後のちょっとした時間に作るようになって、それがちょうどコロナになる頃で、一人で自宅で出来る趣味を持てたことで随分救われました。天然石に癒やされたのかもしれません。最近では、『飛騨市まちづくり拠点node』さんがお声かけくださって、ネックレスを店頭で販売してくださっています。自分のために作るのとは違って、デザインや仕上げにこだわるようになって、制作に張り合いが生まれました。やはり誰かに喜んでもらえるのは嬉しいですね。
こんな時代ですので、学生の皆さんは色々悩みが多いことだと思います。今はネットでなんでも調べられますが、それだけを鵜呑みにせずに、親や友達や先生に意見を求めて、たくさん話をしてほしいです。社会に出ると、自分とは違うタイプの人とも一緒に働くことになりますが、あいさつが第一スタートです。会話をしながら周りの人とのコミュニケーションを楽しんでほしいと思っています。