2020.04.01

飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「ショウガ」【広報ひだ2019年11月号掲載】

朝晩ずいぶん冷えこむようになってきましたね。手や足の指先が冷たくなって寒いと感じていませんか。そんなときは体の中から温めると寒さを感じにくくなります。それにおススメなのはショウガです。ショウガはたくさん摂っても害がありません。体を温める健康に良い食材としてあちこちで取り上げられているので、効果をご存知で既に生活に取り入れている方も多いのではないでしょうか。

生薬名で生姜(しょうきょう)、乾姜(かんきょう)と呼ばれるショウガは、体を温める血流改善効果が有名ですが、それ以外にも血圧の調整、胃を元気し、咳を鎮め、脂肪の消化を促進し、食中毒予防などの解毒効果が期待できます。カツオのタタキにショウガをすり下ろしたものが添えられているのは解毒の一例です。

また、ショウガは多くの漢方薬に入っており、有名なところでは葛根湯などがあります。

そんな素晴らしい効能を持つショウガは、魚や肉料理の臭み消しにも使われるなど日常の食事でもレギュラー選手的な存在で、スーパーなどでも普通に売ってある、大変手軽に手に入れることができる薬草です。

これから日に日に気温が低くなってきます。手軽さを活かして食卓にショウガを積極的に取り入れて寒さと冷えを乗り切りましょう!

村上光太郎「薬草を食べる」より

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