クローズアップ企業(2020年度版) 株式会社 柳組

株式会社 柳組

今の職についたキッカケ

前職では、建設コンサルタントとして、高速道路を作る為の事前調査や渋滞・事故対策事業等に関する仕事を行なっていました。家族が増えたことをキッカケに、将来的に兄が継ぐことになり、家業でもある弊社を支えたいと言う想いで、地元古川に帰ってきました。

お仕事の内容は?

弊社では、公共工事・住宅・企業の基礎工事や設備工事、住宅等の建築を主な仕事としています。多岐に渡るのでイメージがつきにくいかと思いますが、皆さんに一番分かりやすい現場としては、古川の宮城橋の下流での河川改修現場があります。個人で任されている仕事としては、飛騨の山奥で、山の機能保全を図ることを目的とした林道を整備しており、下流域の人々の生活を守ることにつながっているため、とてもやりがいを感じています。

印象深いエピソード

これまでの土木の仕事は、汚い・臭い・辛いといったイメージが付いていましたが、近年は機械も高性能になっていますし、職場環境も改善され、以前とは随分イメージが変わってきているんです。街を支える土木の仕事はカッコイイ。そういう姿を見せていけたらと思っています。弊社では制服を少し前に一新したのですが、なかなかカッコよくないですか?しかも、従来の一般的な土木の制服より動きやすいんです。皆さんも、制服で高校を選んだ経験があると思います。表面的なことかもしれませんが、そういう所からも働き甲斐が出てくるものだと思っています。

大切にしていること

これまで、僕ら土木の仕事に求められるものは確かな技術力でした。それ自体はこれからも変わらないのですが、人口減少社会において求められるものは、技術+αの部分だと感じています。道を作ったり、川を整備したりする僕らの仕事は、大きく見れば、『まちを造る』ということです。前職で培った経験と合わせて、地元古川の未来を創造していきたいです!

息抜きの方法

釣りが趣味で、仕事で山に入った時は川を見たりするのですが、人の手が入っていない沢には、今でもとても豊かな自然環境が残っていて飛騨の豊かさを感じられます。こうした環境で生活できていることが息抜きになっていますね。ただ、禁猟区で釣りが出来ないのが残念です(笑)ただ川の流れを見てるだけですが、それだけでとても癒されます。

学生へのメッセージ

大学進学で外に出て、その後、大きな会社で働いたことは、地元にいたら気がつけなかった仕事のスケール感を理解することができ、自分にとって大きな経験になりました。実は、最初は飛騨に帰るつもりはありませんでした。しかし、街の営みと密接に関わる建設関係の仕事を通じて出会う多くの人々が、それぞれの郷土への愛情を持って生活している姿を目の当たりにして、僕自身も郷土への愛情があることに気がつき、地元へ帰ってくることを決意しました。進路については、今決めたことが一生続くわけではないので、その時々の、様々な出会いの中で決めていけたら良いと思います!