2021.04.19 ASAGIRI

朝霧フィールド季 vol.3 2020夏『姥百合の咲く森』

朝霧の森では広葉樹の新緑が空を覆い、安らかな癒しの日陰を生み出しています。

森では夏にも多くの薬草が見られますが、中でも「姥百合(ウバユリ)」の群生は森の象徴ともいえる存在です。姥百合は種から花が咲くまで7~10年程度かかります。茎が伸び(1~2m)花が咲く頃、葉(歯)が枯れてしまうことから姥(乳母:うば)の名がつきました。一度花を咲かせると株の命は終わり、種を残して枯れていきますが、枯れた姥百合はドライフラワーとしても使用されます。

他にも、森では「ゲンノショウコ」が多く見られます。「現の証拠」の名のとおり、下痢止めに服用するとよく効いたそうです。東日本では白い花、西日本では紅い花が咲きますが、飛騨では紅と白の両方を見ることができます。同じ種類の薬草でも花色を比べて見ると視点が違って趣がありますね。

薬草プロジェクト 白川・仲島

ゲンノショウコ白
ゲンノショウコ白

ウバユリ
ウバユリ

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