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2021.12.22 新着情報

飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「サフラン」【広報ひだ2021年12月号掲載】

小さい頃の記憶はふとした時に鮮明に呼び起こされます。その一つに保育園の頃、母親がサフランを入れた綺麗な黄色のお茶を飲んでおり、私も花からメシベを取る作業を手伝っていたことがサフランを見るたびに思い出されます。 サフランは世界的に見ると古代からエジプトやギリシャで香辛料や染料、薬として使われていましたが、日本での栽培は明治以降と、とても新しい薬草です。 サフランライスの色付けなどにも使われていますが、一つの花から取れるメシベは本当に少なく、1キロのメシベを取るのに17万個の花がいると言われます。 そんなサフランの効果としては、健胃、強壮、通経、鎮静、生理痛などの婦人病、神経痛、頭痛、めまい、喘息、冷え症、貧血と、まさに女性のためにあると言えるくらい多岐にわたります。 メシベを乾燥させたものを0.3から0.5g、湯飲み茶碗に入れて湯を注ぎ、色も出て良い加減になったらお茶のようにして飲むのがいいでしょう。 また、砂糖と一緒に酒につけると食欲増進に効果があるので食前酒としていいですね。 サフランは体を温め、発汗を促す成分があるので、これからの季節には嬉しいところです。 そしてサフランは記憶障害の改善にも効果があるとされており、その希少性と相まって高額であることも納得できます。ネットで簡単に調べてもサフラン1gで1000円といった商品が普通に出てきました。それなら庭先や畑などで育ててみるといいかもしれませんね。 女性特有の症状に悩まされてきた方はぜひ試してみてください。 効 能:実:健胃、強壮、通経、鎮静、生理痛などの婦人病、神経痛、頭痛、めまい、喘息、冷え症、貧血 採取先:畑、漢方薬局など 村上光太郎「薬草を食べる」より ※ひだ森のめぐみでは、薬草の乾燥・粉末加工サービスを始めました。これを機会にぜひご利用ください。 ★薬草加工サービスWebページをご覧ください 【お問い合わせ先】ひだ森のめぐみ 電話:0577-73-3400

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