2020.09.15 新着情報

飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「イチジク」【広報ひだ2020年9月号掲載】

 長い梅雨の後はとても厳しい暑さになりましたね。

 飛騨では各家庭にエアコンが標準で設置されている訳ではないだけに、近年の飛騨らしからぬ夏の暑さは体にこたえます。

 そんな暑い中ですが、我が家の畑では天狗の団扇のような葉のイチジクが大きく成長していました。茎の途中に果実ができて大きくなってきており、成長がとても楽しみです。

 イチジクは、ケーキやジャムなど様々な食べ物に使われていますが、実は果実も葉も生薬になっているという素晴らしい薬草です。

実は痔疾、便秘、貧血、二日酔いに効果があり、胃を健康にします。生でも乾燥でも同様です。

 葉は煎じて飲んだり、風呂に入れたりすると痔疾、神経痛、リウマチ、婦人病、腰痛、冷え性、肌荒れなどの美容、高血圧に効果があります。

 これは村上先生が体にいい植物を見分けるポイントとして教えてくださったのですが、茎を折ったときに白い液体が出るものだそうです。イチジクは茎を折ると白い液がにじみます。

 タンポポも茎を折ると白い液が出ますね。逆に黄色い液体が出るものは避けましょう。これは一つの目安にしてください。

 イチジクの場合、白い液をイボや痔に塗るとそれらを取ることができるのですが、正常な皮膚に塗るとかえって痒くなるという面白い特性があります。

 そのため、葉っぱをお茶にしたり、風呂に入れたりする際は生葉ではなく、十分に乾燥してから使用してください。

 こんなにたくさんの効果が期待できるイチジクはスーパーや地場産施設などで見つけたら積極的に使ってみてください。

村上光太郎「薬草を食べる」より

※ひだ森のめぐみでは、薬草の乾燥・粉末加工サービスを始めました。これを機会にぜひご利用ください。

薬草加工サービスWebページをご覧ください

【お問い合わせ先】ひだ森のめぐみ 電話:0577-73-3400

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