2021.10.14 ASAGIRI

朝霧フィールド季 vol.8 2021秋『秋 色づき、香る癒しの森』

秋、黄葉に色づく朝霧の森を散策すると、カラフルなブドウ似の実に出会います。淡紫、赤紫、青、ピンクや緑に白など、色は同じ房の中でも様々です。ブドウのようにぶら下がるのではなく、蔓の上側についていることが特徴です。実は「糖尿病、肝臓病、腰痛、関節痛、筋肉痛」などに効き目があるとされ、古くから民間薬として「焼酎漬け」や「乾燥葉のお茶」などにして使用されています。*生食はできません

この体に優しい植物の名は「ノブドウ」。ノブドウの果実は本来白色で、虫が寄生することで虫こぶ状(寄生果)となり、形も不規則で色も様々な実となるのです。また、乾燥した蔓をお茶として長期服用すると「花粉症」に効果があるともいわれます。

秋、朝霧の森はカツラの甘い香りが漂います。そんな森をゆっくり散策しながらカラフルな実を探すのも楽しいですね。

一方、飛騨の山に自生している「ヤマブドウ」は、果実が黒紫色で房の付き方もブドウに似ています。ワインの原料、ジャムやジュース、ドライフルーツなどにも利用されます。一般的なブドウに比べると、ポリフェノール、リンゴ酸、ビタミンB6、鉄分、カルシウムなどの成分が数倍多く含まれると言われています。天然の抗酸化成分が含まれていることから、健康増進などが期待できそうです。

朝霧の黄葉は今しか見られない美しい風景です。秋の朝霧をぜひ訪れてみてください。

薬草プロジェクト 白川・仲島

(左)ノブドウ・(右)ヤマブドウの写真
(左)ノブドウ・(右)ヤマブドウの写真

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朝霧フィールド季 vol.4 2020秋『カツラの香る森』

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