2021.10.15 新着情報

飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「カキ」【広報ひだ2021年10月号掲載】

ナツメにカリン、クリにアケビ、秋には季節を感じ、薬効ある果実等が採れるのがとても楽しみです。

どれも素晴らしい薬効が期待でき、木が土中から吸い上げた豊富なミネラルを実として美味しくいただくことができますが、中でも特に目にする、手にする機会が増えるのがカキです。また、カキのオレンジ色の実がたわわに実る姿は里山の景色を彩り、秋だなと感じることができます。

カキは果実はもちろん、ヘタや種まで捨てるところがないほど有用なのです。皮も一般的に色々な養分が多く集まっている部分ですがカキも御多分にもれず栄養豊富です。

カキの効能としては実を食べることで、脳卒中、高血圧、がん、糖尿病の予防効果が期待できます。ヘタを煎じることでしゃっくりに、皮も食べると血管を丈夫にする効果があります。実は普通に食べるのはもちろんオススメですが、青い実のうちに取って柿渋を作るのもいいですし、熟した実を丸ごと漬け込んで柿酢を作るのはどうでしょう。美味しい柿酢が作れます。

種はそのままでは食べるのが難しいですが、黒焼きという方法を使って更に粉末にすると、様々なミネラルを取ることができ、骨粗相症を改善し、認知症予防が期待できます。時間をかけて炭化させる黒焼きは、ただ焦がすのではない特殊な製法です。もしカキの種の黒焼きの現物が見たい場合はぜひ「ひだ森のめぐみ」へ行ってみてください。

これまで実を食べたら捨てていたヘタ、種、皮部分。意外な効能がありますよね。 これから夏の疲れが出てきます。十分にミネラルを取ることで体を癒やし、冬めがけて体にたっぷり取り込みましょう。

効 能:脳卒中、がん、高血圧、糖尿病、骨粗相症、認知症

採取先:野山、スーパーなど

村上光太郎「薬草を食べる」より

※ひだ森のめぐみでは、薬草の乾燥・粉末加工サービスを始めました。これを機会にぜひご利用ください。

薬草加工サービスWebページをご覧ください

【お問い合わせ先】ひだ森のめぐみ 電話:0577-73-3400

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